ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その2 足回りの組み立て
2006年4月16日
Category : AFV ドイツTags : ティーガー1
バネにはいろいろな種類がありまして、一番一般的なのはクルクル巻いたコイルスプリングですよね。そして板バネかな。車両のタイヤの接地性と乗り心地を良くするためにサスペンション機構が使われるのですが、このサスペンションをささえているのがバネです。
ドイツの戦車はこのバネに特別な機構を採用しました。トーションバーと言って、鋼の棒がねじれるときの反発力を利用してバネにしたのです。トーションバーは狭いスペースに納めることができるだけでなく、そのシンプルな機構で高い信頼性ももたらしてくれたのです。ただし故障したら交換は並大抵じゃないらしいです。
さてこのトーションバーサスペンションにはさらにすばらしい利点があります。そのシンプルな機構ゆえに、簡単にプラモでその動作を再現できるのです。板バネやコイルスプリングを利用し、リンク機構を持ったサスペンションでは、金属部品やら複雑なリンク機構を再現しなければならないのですが、トーションバーならプラの棒一本でOKなのです。
そんなわけで、このドラゴンのティーガー1型も実車同様の可動式のトーションバーサスペンションを採用してくれています。実はモデルカステンの可動式履帯を買ったのもこの動くサスペンションを生かしたかったからです。サスペンションが動くのに履帯がガチガチに接着されていたのではなんにもなりませんからね。
組み立ては至って簡単で、転輪の軸の根本から伸びた長い棒(トーションバー)を接着するだけです。ただし、トーションバーの根本を止めた接着剤が完全に固まるまでは車体を浮かせておきました。一晩たったらほれこの通り、可動式のサスペンションのできあがりです。カッコいいでしょ。
転輪は塗装後に接着するつもりですから、まだおいてあるだけです。起動輪は説明書では接着するようになっているのですが、履帯をはめるときに楽できるように、回転式にしておきました。起動輪の軸がちょっと長目で、しかも起動輪内部に少々スペースがあったので、軸に内側の起動輪のパーツを通して、軸を熱した釘でつぶして回転するようにしました。この状態で外側の起動輪を内側の起動輪に接着すれば、くるくる回る起動輪のできあがりです。
(全作品完成まで あと10)
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