タイガー1極初期生産型 その2 車体前部の組み立て
2008年11月18日
Category : AFV ドイツTags : ティーガー1
アイプレートの延長
極初期生産型のタイガー1型には、試作型の特徴を残した初期仕様があります。それにしても極初期生産型の初期仕様とか後期仕様とかややこしいったらありゃしない。
試作型では生産型のフロントフェンダーに当たる部分まで、装甲板がかかっていて、それが履帯と起動輪を保護していました。しかしそのままでは履帯の交換ができませんから、その装甲板は跳ね上げ式になっており、その可動式装甲板を留めるための支持アームの穴がアイプレートに開けられていました。つまり、支持アームの穴と牽引アイを留める穴の二つが開いていたのです。また、アイプレートの上端には支持アームがはまるための切り欠きもありました。
後の生産型では起動輪上の装甲板は無くなり、フェンダーとなったので、支持アーム用の穴も無くなり、アイプレートもその分小さくなりました。しかし tomboy07さん の情報によりますと、141号車のアイプレートは初期仕様だったようです。サイバーホビー(ドラゴン)の極初期タイガーはちゃんとこのあたりが再現されているようですが、タミヤではそんなレアな設定は無視されており、後期仕様となっています。
そこでアイプレートを下と前に延長し、初期仕様の形にします。アイプレートの厚さはキットを計ってみると1.9mmでしたので、1mmのプラ板に0.3mmのプラ板を3枚貼り合わせてこれを貼り付けました。形を整え、隙間を埋め、溶断の痕を付け直してできあがりです。
前部装甲板
これは前の部分の装甲板です。試作型ではコレの上の全面をカバーするように跳ね上げ式の履帯防御板が乗っていたんですね。
前部フェンダーはエッチングパーツを使いますから、キットのフェンダー部分のモールドは切り落とします。見えなくはなるのですが、切り口にも溶断の痕を付けておきました。
先ほどの装甲板を組み立てます。エッジ部分は下から立ち上がっている装甲板の溶断面と溶接痕が2列に付いています。ところがキットではこの境目でパーツ分割されておらず、溶断面の中で分割されており、この部分が3列になってしまっています。そこで、接着の隙間を光硬化パテで埋めて、溶断の痕を付け直しておきました。
車体の組み立て
タミヤのキットは車体も最初からほぼ形になっており、前後の装甲板と天板をはめるだけでできあがります。しかもパーツ精度はバッチリですし、箱の中もドラゴンみたいにギューギュー詰めじゃないので、ゆがんでいることもありませんでした。おかげさまできっちりと組み上がりました。
ただ溶接の痕があったり無かったりなので、必要箇所には溶接痕を付けておかねばなりません。それもまた楽しい作業ですよね。
(全作品完成まで あと39)
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