イギリス歩兵戦車・チャーチルMk.3工兵戦闘車 Op.164 制作開始
2009年5月6日
Category : AFV イギリスTags : チャーチル
D-Day
6月のモケモケ展示会のお題は D-Day です。当初の予定では通常のチャーチルMk.3にレジン製の渡渉セットをくっつけて上陸作戦のチャーチルを再現しようとたくらんだのですが、お友達のみずのさんから借りた本(「Dデイ」サンケイ新聞社出版局) を読んで作戦変更となりました。
ノルマンディ上陸作戦に先立つこと2年前、イギリス・カナダ連合軍はノルマンディよりももう少し北のディエップというところに上陸を試みました。ただしヨーロッパへの本格的な反攻ではなく、威力偵察が目的でした。ところがその作戦は浜辺で立ち往生した支援用のチャーチル戦車隊が全滅したことにより、さんざんな結果に終わりました。
ところが浜辺に立ち往生したチャーチル戦車はろくすっぽ走ることもできなかったのですが、その頑丈なボディは全てのドイツ軍の砲弾を跳ね返していたのです。
チャーチル歩兵戦車は低速さと非力な攻撃力であまり評判の良くない戦車ですが、非常に撃たれ強い防御力と強力な登坂能力は、海岸に作られた鉄壁の防衛陣地を攻撃するのにうってつけです。そこで主砲を6ポンド砲から290mm臼砲に載せ替えノルマンディの海岸に先鋒として突撃し、ドイツ軍の防衛線突破に活躍しました。
今回はAFVクラブのチャーチルMk.3工兵戦闘車AVREにAFVクラブ純正の可動式履帯と、レジン・キャスト社の渡渉セットを組み合わせます。本当は架橋タイプもよかったのですが、大きくなりすぎるのでパスです。
5月4日の作業
5月のさわやかな風がそよぐ中、遠くで聞こえる祭りの喧噪をよそに、庭に立てたタープの下で、炭火の番をしながらのプラモ制作です。パーツを飛ばせば捜索はほぼ不可能という砂利の上で、緊張の組み立て作業です(爆)。
縦一列に11個ならんだ小さなサスペンションにバネを通し、パーツの片側に引っかけていきます。バネのついたサスペンションは反対側のパーツで挟み込むまでは固定されませんから、チョットしたチョックで発射されてしまいます。これを自宅の机の上でやっていれば何度飛ばすかわかりませんが、人間やればできるもんです。左右とも一発で組み立てを完了しました。(^^;)
しかしこれだけ見ていると何を作っているんだかよくわかりませんよね。
左右のサスペンションユニットが底板でつなげられ、シャーシが組み上がりました。けっこう大きいですね。先ほど作っていた側面の装甲板に、起動輪、誘導輪の部分が延長されるため、かなりの大きさになります。
車体の横に小さなボルトをたくさん埋め込みます。これが小さいのなんのって、ピンセットでつまむのも大変です。そこで、ゲートを多きめに残し(パーツよりも大きいくらいに)、ゲートをつまんでパーツを接着。接着剤が固まってからゲートを切り飛ばしました。
このキットでは小さなパーツに付いているゲートが非常に細く作られており、ゲートの処理が楽になるように工夫されています。これはありがたいですね。
5月5日の作業
少しはお祭り見物に行こうかと思っていたのですが、朝から雨が降り出し、結局まったく出かけることができません。しかたがないので、さらに組み立て作業を進めます。
車体をどんどん組み立てていきます。ところがここで大変なことに気づきました。持ってきたプラモ組み立て道具セットに瞬間接着剤を入れ忘れたのです。近くのスーパーに行きたくても車は交通規制で使えません。自転車で行きたくてもこの雨です。歩いて行けないことはないのですが、片道30分近くもかかってしまいそうです。
結局あきらめて、エッチングパーツは後からまとめて付けることにしました。そのために、車体もエッチングパーツの接着に支障がある場合は、接着せずにそのままにしておきます。このキットは大変精度も良く、はめ込んでいるだけでもちゃんと収まっています。薄っぺらな装甲板のパーツを複雑に組み合わせている割に、サクサクとしかもキッチリと作れます。AFVクラブもなかなかやりますね。
本日の作業
そしてこれが帰宅後の作業です。 フェンダーは写真を撮り忘れているだけで、すでに昨日の時点で付いていました。履帯を履かせたり塗装のことを考えたりで、フェンダーはまだ接着していません。それでもわりとキチンと収まっています。
エッチングパーツを貼り付けました。予備履帯はキット附属の軟質プラの履帯ではなく、パーティングラインやゲートの処理ができる、普通のプラ製の可動式履帯を使いました。
雨のおかげで予定よりも大幅に進んでしまいました♪
お猿さん
今日は庭ではなく家の縁側で作業をしていました。さすがにこの雨では外は寒いですからね。
窓の外からは裏庭の向こうに畑が見えます。なんとそこに10頭以上のニホンザルの群れが出てきていました。かかしなんぞには目もくれず、お芋でも掘っているのでしょうか?
別に自然がたくさん残っている環境というわけじゃないんですよ。もちろんニホンザルが生息できる山や森がたくさんあるのた確かですが、昔はこんなに人の近くには出てきませんでした。最近の宅地開発で山や森が削られ、お猿も居所が無くなってきたようです。お祭りで何万人も集まっている時に、表通りからほんの数十メートルの所まで危険を冒して出没するのですからね。ちょっとカワイソウです。
(全作品完成まで あと61)
関連するコンテンツ
作品No.164の記事一覧
- イギリス歩兵戦車・チャーチルMk.3工兵戦闘車 Op.164 制作開始 (2009年5月6日)
- チャーチルMk.3工兵戦闘車 その3 影吹き、履帯の組立て、レジンパーツ洗浄 (2009年5月15日)
- チャーチルMk.3工兵戦闘車 その4 足まわりの塗装と組立て (2009年5月16日)
- チャーチルMk.3工兵戦闘車 その5 渡渉用ダクトの組立て (2009年5月18日)
- チャーチルMk.3工兵戦闘車 その6 砲塔の組立て (2009年5月19日)
- チャーチルMk.3工兵戦闘車 その7 サフ吹きと影吹き (2009年5月20日)
- チャーチルMk.3工兵戦闘車 その8 基本塗装とデカール貼り (2009年5月21日)
- チャーチルMk.3工兵戦闘車 その9 フィギュアの組立てと荷物 (2009年5月22日)
- チャーチルMk.3工兵戦闘車 その10 ウエザリング (2009年5月24日)
- イギリス・歩兵戦車チャーチルMk.3工兵戦闘車 その11 完成!! (2009年5月25日)
コメントを残す