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T-34/76 六角砲塔ソフトエッジタイプ Op.449 制作開始

Category : AFV ソビエト連邦

Scale : 1/35 Maker : サイバーホビー Post : 449-1

T-34/76 六角砲塔ソフトエッジタイプ

ソビエト連邦陸軍のT-34戦車は第二次世界大戦で最も成功した戦車です。大きな転輪と幅広の履帯は冬の雪や春先の泥濘地でも高い走破性を示し、傾斜装甲は軽い車体にもかかわらず強い防御力を持ち、さらに強力な対戦車砲を搭載しています。この走攻守の全てに優れた戦車はさらに非常に少ない部品点数で精密を極めたドイツ戦車に比べて格段の生産性すら誇っていたのです。その結果、T-34は大戦の全期間を通じて6万輛を越える数が生産されただけでなく、戦後もしばらく東側の各国で就役しつづけました。

たくさんの数が作られたT-34は何度も改良されたり、さまざまな工場で生産されたりで非常に多くのバリエーションが存在します。今回作る六角砲塔は大戦中期の1942年から生産された改良型の砲塔です。それまでの型よりも背が高く少し大きくなっています。また砲塔上部のハッチは大きな1枚のハッチから砲手と車長で分かれた丸い2つのハッチに変更されています。この2つのハッチを開いた姿があの有名なネズミの顔に似ていることから、ドイツ兵からはミッ○ー○ウスと呼ばれていたそうです。

キットの詳しい紹介はつづきをどうぞ・・・

キットのご紹介

キットはサイバーホビーの1/35です。サイバーホビー(ドラゴン)では砲塔の小さな初期の型は作ったことがあったのですが、このタイプの砲塔は初めて作ります。実はプラモ日記を始めたばかりのころ、作品No.4でタミヤのキットを使ってこのタイプのT-34を作っています。あちらは1943年型で砲塔の形も微妙に違うのですが、まぁ、一番近いですね。

キットを購入したのは2009年の1月のことですから、もう9年半も前のことです。なんか急にT-34が作りたくなったので制作を開始します。

マジックトラック

当時のドラゴンのキットには連結組み立て式のマジックトラックという履帯が採用されていました。バラバラになった履帯を一コマずつ接着して形にするには多少のコツがいります。はじめは履帯と車輪を一緒に組みたてたロコ組みという手法で作っていたのですが、今は履帯と車輪を接着せずに組みたてる方法を採用しています。この方法は一見難しそうに見えるのですが、これもコツがあって、慣れればなんとかなります。しかもその方法を学ぶのにT-34は非常に良い教材になります。今回の制作ではそのあたりも丁寧に解説しようかと思っています。

エッチングパーツとクリアパーツ

T-34はドイツ戦車と比べるとあまり細かなパーツは無いのでエッチングパーツの出番はそれほど無いのですが、エンジンデッキの冷却用のグリルがちゃんとエッチングパーツになっているのはありがたいです。しかもちゃんと中のルーバーもエッチングパーツで再現されています。さらに、金属製のタグワイヤーやヘッドライトのレンズやペリスコープなどのガラス部品がクリアパーツで用意されています。

初回限定版

このキットには初回限定で戦車の上にドッサリ乗った歩兵たちのフィギュアが付属しています。T-34にドッサリのった歩兵は2009年1月にミニアートのセットを作っています。あの時は4人だったのですが、今回は6人です。しかもオマケなのでタダです。なんてお得なんでしょうね。ミニアートのセットは春夏の戦闘服だったのですが、今回はモコモコの綿入れを着た冬服です。ですからT-34も当然冬期迷彩にしたいですね。

キットの洗浄

パーツの洗浄

プラモデルは金型に溶けたプラスチック(ポリスチレン)を流し込んで作ります。冷やして型から抜くときに抜きやすくするために金型には離型剤の油が塗られます。その油が残っていると塗装の時に塗料をはじいてしまいキレイに塗ることができません。日本のメーカーはどういうわけかそのまま作ってもそれほど問題になることは無いのですが、海外製のキットは洗剤で洗った方が無難です。というか、洗わないと後で泣くことになるかも・・・です。

洗浄は専用の洗浄剤が売られたりしていますが、私はマジックリンを使っています。家庭用の油汚れ落としで十分な性能です。100円均一で買ったフェイスブラシを使ってマジックリンで洗います。最後のすすぎは大きなカゴに入れてお風呂にドボンといれて洗剤を落とし切ります。この時点でプラモの表面は触るとキュッキュッと音がする感じになって油がしっかり取れていることが実感できます。これで安心ですね。

パーツを干してしっかり水気が乾いたら制作に入ることにしましょう。

(全作品完成まで あと125)

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