ドイツ・80t重平貨車SSyms80 その15 フィギュアの塗装

ドイツ・80t重平貨車SSyms80　その15　フィギュアの塗装

2020年10月20日

Scale : 1/35 Maker : トランペッター Post : 480-15

今回はこの作品に登場する3体のフィギュアの塗装をしました。戦車兵は塗装済みだったのですが、ヘッドフォンを付けたりしたのでもう一度塗り直しました。ご覧の様に靴の部分を持ち手にしているので、まだ靴は塗ってません。それにご覧の通り目は描き込んでいません。まぁ、そんなこんなで塗装(前編)ってとこですね。

詳しくはつづきをどうぞ…

サフ吹き

まずはサフ吹きです。サフはなんでもよかったのですが、いつも使っているチャコールグレーの影色のサフを使います。AFVでは基本的にこのサフを使います。まっ黒です。

ラッカーで下塗り

フィギュアなどの塗装に使っている水性アクリル塗料のアメリカーナはもともとトールペイント用の塗料なので低価格で色数も多いのに、発色がよく隠蔽力も高いとなかなかよい塗料です。ただ一つの難点はもともとプラモ用じゃないのでとにかく塗膜が弱くすぐに剥げちゃいます。隠蔽力が強いので薄塗りが出来るので余計簡単に剥げて下地が見えちゃいます。そこで万が一の時の保険に下地には塗膜の強いラッカーを塗っておきます。これで剥げてもあまり目立ちません。

塗装をしようと久しぶりに道具を取り出したら・・・

アメリカーナという塗料は水性なのですが一度固まると水では溶けません。しかも結構乾燥が早く、どんどん乾いていきます。そのため重ね塗りが容易にできるので、薄く溶いて重ね塗りをしながら色に変化を付けます。この早く乾くというのと、一度乾くと元に戻らない性質が災いして容器から出すと保管が効きません。そこで登場するのがこのウエットパレットです。

ウエットパレットには水を染ませたスポンジが敷かれており、その上に耐水紙でできたペーパーパレットがびしょ濡れにして置かれています。この状態で下のスポンジを濡らした状態に保てば塗料は乾くことはありません。ウエットパレットにはピッチリと密閉できる蓋が付いているので、このまま1〜2ヶ月は乾燥させないで保管できます。ところが濡れた状態で常温で保管するとカビが生えて大変なことになります。

今回もずいぶんと放置したので、カビが生えてるんじゃないかとビクビクしていました。もちろんカビを防ぐためにいつも冷蔵庫に保管はしています。この冷蔵庫がくせ者で、いつの間にか温度設定が結構低めになっていたみたいです。写真の通り半分くらい凍り付いていました。左下のダークイエローなんてフリーズドライにでもあったみたいに粉になってしまっていました。いや〜、やっぱりあんまりサボってばかりいてはダメですね。反省反省(^^;)

フィギュアの塗装とデカール貼り

凍ったウエットパレットを室温に置いて溶かしてから作業開始です。薄めて塗料を何度も重ねて色をだしていきます。服の色はドンピシャな色は無いので、調色するのですが、そんな時保管のできるウエットパレットは重宝します。戦車兵の黒服も完全な黒ではなく少しだけ白が入ってます。

塗料が乾いたら徽章などのデカール(タミヤ製)を貼ります。位置が決まったらマークソフターをたっぷり塗って放置します。ソフターが乾いたころにはデカールは密着してくれます。

デカールが乾いたら、塗膜の弱いアメリカーナの保護を兼ねてツヤ消しクリアを全体に吹きます。これでこすっても塗料は剥げなくなります。今回はここまでですね。次は靴の塗装をして眼を入れ、最後に汚しをして仕上げます。

(全作品完成まで　あと119)

プラモ日記