日本海軍・軽巡洋艦五十鈴 Op.448 制作開始
2018年6月11日
旧日本海軍の軽巡洋艦五十鈴(いすず)は長良型軽巡洋艦の2番艦です。軽巡洋艦は川の名前が付けられるのですが、五十鈴も長良も比較的わが家から近いところにある川でなんとなく親しみが持てます。五十鈴川はあの伊勢神宮を流れている川です。
五十鈴は2度にわたる大破を受け、大幅に対空装備を充実させる大改装を受けます。実は以前長良を作ったことがあるのですが、今回の五十鈴はそれとはずいぶんと印象が違います。その最大の原因がこの対空大改装だったんですね。7門あった単装14cm砲は全部撤去され、長砲身の12.7cm2連装対空砲塔3機に置き換えられます。それ以外にも単装機銃しかなかった対空機銃も25mm3連装が11機も装備されるなど、海上の敵はほっておいて飛行機や潜水艦を相手にする艦になりました。船を撃つための主砲を持たなくなったためか、観測機などの艦載機や発進用のカタパルトは取り払われています。
キットはフジミの1/700です。エッチングパーツ付きのデラックスなキットなのですが、なんと2隻入りのキットなんです。もちろん改装後の対空装備超強化型の独特の姿を再現したキットです。そのため五十鈴とあと別の長良型が作れる訳じゃ無く、結構個性的な形をした五十鈴が2つです。フジミはいったい何を考えているんでしょうね(笑)。
実際にこのキットを買ったのは私の友人なのですが、1つ作ってもう1隻はいらないので私の所にまわってきました。まぁ、普通そうですよね(;^ω^)
ラングラールビコンのボディの乾燥待ちで一週間ほどおあずけになるので、その間五十鈴を作ります。エッチングパーツ付きの1/700を作るのは2年ぶりくらいになります。私の目では1/700はエッチングパーツはあんまり必要性を感じないのですが、せっかくの頂き物ですからね。できるだけ使ってみようと思います。
ではさっそく制作に入ります・・・
船体の組み立て
船体を組み立てます。昔のウオーターラインシリーズの船は艦底パーツは赤い板を張り付けて作ったのですが、最近は側面に合わせ目が出ないように内側に貼り付ける様になっています。軽巡洋艦くらいなら1/700では艦底色を出す必要もあまりないので、今回は全部軍艦色にしてしまう予定です。また持ったときに重量感を出すためにいれる重りがあるのですが、それも入れません。
考証の違いにより2種類に作り分けられるようになっているため、甲板に装備の違いで穴を開けました。甲板は塗装してから船体に取り付けた方がいいのでまだ未接着です。
甲板の下塗り
軽巡洋艦の甲板は大抵はリノリウムという樹脂が貼られています。リノリウムは真鍮の金具で留められており、それがこの甲板に入っている横線です。実際には1/700ではほとんど識別できないほどの厚みや幅のはずですが、そこは模型映えってことでうっすらとモールドされています。これを真鍮色で塗り分けるのはなかなか難しく、いつも悩みます。最近は予め金色を塗っておいてから、上からリノリウム甲板色を塗り、それをモールドがある部分だけ削り取って下地の金を露出させようという作戦です。前回は金色を塗ってからすぐにリノリウム色を塗ったために、リノリウム色を剥がす際に金色も一緒に取れちゃいました。そこで今回は金色を一晩以上しっかり乾かして塗膜を強くしてからリノリウム色を塗ることにします。そんなわけで今日はここまでです。
(全作品完成まで あと127)
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リノリウムおさえをこのよう方法で表現できるなんて初めて知りました。今まで甲板は茶色しか塗ってなかったけどこれならなんとか自分でも横線を表現できるかもしれないです!
ダメラルドさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
最初は失敗するかも知れませんが、なれれば簡単です。ぜひチャレンジしてみてください。