日本海軍・戦艦扶桑 1941年 Op.484 その1 制作開始
2021年1月30日
戦艦扶桑は日本海軍初の超弩級戦艦で大正4年に竣工しました。36cm連装砲の砲塔を6基も搭載し3万トン超の船体は超弩級にふさわしいものだったのですが、なにしろ最初に完成させた戦艦なのでいろいろと問題だらけだったそうです。そこで建造するよりも長い期間をかけて何度も改装をされたのですが、結局最後まで使い物にはならなかったみたいです。ただいかにも増設を繰り返した感まるだしの複雑な艦橋はなんともいえない独特の雰囲気を出しています。また6基の砲塔も実際の攻撃力はともかく迫力満点ですよね。そんなわけで実際にはほとんど戦果をあげずにあえなく魚雷で沈んだポンコツ戦艦も独特の形状からモデラーには大人気なようです。そんな扶桑の1941年の開戦時の姿で作ります。
キットはピットロードの1/700のレジンキットです。船体や艦橋、砲塔など主要パーツはレジン製です。マストなど強度のいりパーツや船体横の副砲などはホワイトメタル製、高角砲や機関銃はプラパーツ製です。ここに手持ちの1944年型に入っていたエッチングパーツを流用して作ります。1944年型には別でエッチングパーツを購入することにします。なんでもありのてんこ盛りキットを思う存分楽しもうと思います。
ではさっそく製作に入ります。
お手つきキット
もらったときにはすでにここまで完成していました。艦橋のごちゃごちゃな様は凄まじいばかりの違法建築っぷりです。なんでもうすこしまっすぐに積み上げなかったんでしょうね。普通のプラモ(インジェクションキット)ではできないくらいシャープな造型はレジンキットならではです。高いだけのことはありますね。ここまでできているのですからとっとと続きを進めることにします。
砲塔の組み立て
6基ある砲塔を組み立てます。砲塔はレジンパーツに真鍮製の砲身を埋め込みます。説明書では自分で穴を開けることになっています。なんと6mmも埋めろと書いてあります。これは結構な量です。
1.5mmのドリルの歯をピンバイスにくわえて6mmだけ出して使います。こうすれば根元まで掘れば深さ6mmの穴になります。2本の砲身がまっすぐ平行になるように注意深く穴に砲身を差し込みながら穴を開けていきます。角度が歪んだ場合は穴を少し大きめに開けて角度を揃えました。
穴が空いたら瞬間接着剤を付けて砲身を差し込みます。固まるまで角度を調整して保持するのですが、レジンは瞬着がすぐに固まるので2本をすばやく差し込む必要があります。それでもなんとか6基の砲塔ができあがりました。
出来た砲塔を船体に載せてみました。砲身の先には砲口がちゃんと開いています。ちょっと肉厚な気がしないでもないですが、さすがは真鍮製です。よくできています。
6基の砲塔、艦橋、煙突、後部艦橋ができました。まだこまかな艤装パーツはついていませんが、船の形はほぼほぼできました。次からはマストや細かなパーツを作っていきます。
(全作品完成まで あと117)
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戦艦扶桑のレジンキット!
凄いですね。
扶桑は40年以上前、リニューアルされる遥か前のアオシマのウォーターラインシリーズのキットで組み、今でも棚に鎮座しています。プラモデルを作り始めて間もない頃、塗装もままならない状態で組み、その後何度も組み直しや再塗装等を繰り返してきた、思い入れのあるキットです。また、殆ど生存者のいない痛ましい最期を遂げながら、悲劇の詳細は断片的にしか伝わっていない、薄幸の軍艦という印象もあります。
長いブランクを経てプラモデル製作を再会、新作と並行して旧作のリニューアル工作にも少しずつ手を付けていて、いずれは扶桑もと思いらがら、大掛かりな作業になりそうなので躊躇していました(^^;;。良い機会なので、トライしてみようかと思い始めています。
続きを楽しみにしています。
H.H.さん、こんにちは。コメントありがとうございます。日本海軍が独自で設計製作した最初の超弩級戦艦ということで、走攻守ともに満足な性能は得られなかったのですが、その姿はなんとも魅力的です。作るのは大変なキットなのですが、なんとか完成までもっていきたいです。応援しててくださいね。