ティーガー1初期生産型(フルインテリア) その40 完成!!
2017年5月24日
Category : 完成 AFV ドイツTags : ティーガー1
車体の上の部分を汚します。ピグメントでの汚しとエナメルのチッピングです。今回はチッピングは控えめに、土汚れは少し強めに仕上げてみました。これにて『ティーガー1初期生産型(フルインテリア) 1/35 ライフィールドモデル』の完成です。長くかかりました。
詳しくはつづきをどうぞ…
土埃汚れ
土埃による汚れを再現します。履帯や車体下部を汚したときに削り落とした余分のピグメントを泥状に溶いて点々と置いたり、薄く溶いて伸ばしたり、入り隅に流したりします。
乾くとわざとらしく残るので、これを筆でこすってぼかして仕上げます。
泥跳ね
泥状に溶いたピグメントを堅い筆につけ、指ではじいて泥跳ねを付けました。ちょっと調子に乗りすぎたかも知れません(;^ω^)
チッピング
本来ならチッピングは泥汚れの下に付けるのが本当なのでしょうが、目立たないので、上から付けています。エナメル塗料の焦げ茶色をちぎったスポンジに付けて、ポンポンとスタンプしました。
また、履帯の接地部分と同じ様に鉛筆を使って、キューポラやハッチの周囲など手で良く触れる部分に金属光沢を付けています。
油シミ
エンジンデッキの上はチッピングや泥汚れだけで無く油シミを付けています。焦げ茶色のエナメルを薄く溶いて垂らしています。
完成!!
これにて『ティーガー1初期生産型(フルインテリア) 1/35 ライフィールドモデル』の完成です。昨年の11月30日から作り始めていますからほぼ半年がかりです。元々手のかかるフルインテリアキットであるだけでなく、この時期はプラモカタログや展示会の作例のお仕事が舞い込むのと、例年に無い大雪で近場の山で楽しい雪山登山を毎週のように楽しんでいたりとかでこんなにかかってしまいました。
昔はフルインテリアの再現となると、高いレジン製のアフターパーツを用意しなければ行けなかったりしたのですが、こんな風にキットの中味だけで作れるのはありがたいですね。完成までに時間がかかるのですが、考えようによっては倍もしない価格で何倍も長い時間楽しめるのですからコスパはいいのかもしれませんよ。
(全作品完成まで あと110)
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今晩は根性さん。
ティーガーⅠ完成おめでとうございます。
同じ車両を製作した者として根性さんの根性素晴らしい
と拍手を送りたいです。
321号車は私の今後の課題なので根性さんの記事を参考に
させて頂きますね。
グリーンの単色、最初はチョット明度が高いのではと思っていましたが、
今回の写真を見てバッチリOKなので驚いています。
ハンスシーバーさん、ありがとうございます。なんとか完成しました。
グリーンの単色はホントに違和感があるのですが、こんな色で塗る機会ももう無いと思うので思い切ってやってみました。ただ、ウエザリングで色味が変わるので、そこを考慮に入れて基本色を考えるのですが、今回は思いのほか上手くいきました。
根生さん、完成、お疲れさまでした。
すごいキットでしたね。根生さんですら半年かかるキット、「いらち」なワタシには作れる気がしません…。
完成品は、なんだかずっしりと重そうですね。ぜひ拝見したいですが、そのうちモケさんに行けば、実物を拝めますか?
Bluebellさんこんにちは。コメントありがとうございます。
ほんと大変なキットでした。このメーカーとは相性が悪いのかなって思っちゃいます。
モケモケさんには先日持ち込みました。1ヶ月ほど置いておきますので、よかったらのぞいてやって下さい。
根生さん、ご返事ありがとうございました。
そろそろ一度モケさんにうかがいたいと思っていたところなんです。
私は、行けるなら月曜だけなので、明後日のお昼前ぐらいにお邪魔しようかな?
一昨年9月、ケーニヒスティーガー・ヘンシェル砲塔(1/16)のところで投稿させて頂いた者です。
この度、バリエーション違いですが、天井や砲塔に透明パーツを選択可能なヴィットマン・ティーガー仕様のキットを入手。3ヵ月程掛けて、どうにかほぼ完成にまで漕ぎ着ける事が出来ました。尤も、当初は1331号車として製作を始めたのですが、途中で心変わり、503重戦車大隊仕様にしちゃったのですが(汗)
ライフィールドは初めての経験でした。製作中にとにかく困ったのは、細部の塗装で不明点が余りにも多かった事。カラーの塗装図もあって、大筋では分かるのですが、個々のパーツの細部が不明。その都度、こちらのページを大いに参考にさせて頂きながら進めていきました。
塗装指示だけではなく、組み立て時の注意事項や段取りなど、参考になる記事が多く、本当に助かりました。ティーガーIはこちらのページでも他に作例がいくつもあって、それも併せて参照しながら進める事が出来ました。
書籍では、手持の写真集に加え、昨年新しく出たモデルアート誌の増刊にも同じキットの作例記事が出ましたので、それも役立ちましたが、最後の切り札はいつもこちらでした。
相変わらず万年初心者で、こちらの作品の出来栄えには遥かに及びませんが、なんとか形にする事が出来ました。それもこれも、こちらの製作記事があってのものです。ありがとうございましたm(_ _)m
H.H.さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
フルインテリア再現キットを作る時って、なんだか戦車工場の人になったみたいな気分が味わえますよね。作るのは大変ですが、完成したときの喜びはひとしおですよね。大作のティーガー初期型完成おめでとうございます。
こちらこそありがとうございます。
仰る通り、戦車工場の人かエンジニアになった気分ですね。充足感もひとしおです。
重量もズッシリ感じます。サスペンションを固定にせず、可動式のなんちゃってトーションバーにしてみたのですが、大きく沈み込みます。当初は後部の沈み込みが大きすぎて、車体前部の駆動装置にタングステンのオモリを仕込んでバランスを取ったら、トータルで沈み込み過ぎになったかもです。オモリはアマゾンでフィッシング用のものを調達したのですが、鉛と違って安心して使えるのが良いですね。
今回はさらに、最近出たマスターボックス製の戦車兵フィギュアを載せてみました。箱絵を見るとスペースに余裕がある風だったのですが、いざ載せてみるととても窮屈で、結構無理矢理載せた感に(汗)。特に装填手は、座席と干渉して立ち位置が確保出来ず、別のフィギュアを椅子の上に立たせてハッチから身を乗り出す形にしました。実車では、戦闘中等に動きの邪魔にならないよう、座席は何処かの方向に折り畳んでいたのでしょうか?
そういえば、運転手も無線手も、ハッチは座席の真上には無いんですね。恥ずかしながら、実車の知識が殆ど無いので、どのようにハッチから顔を出していたのか、これも謎です。
こういった、車体内部の構造も意識出来るのが、フルインテリアキットの良さのひとつなのかも知れません。
タングステンの重りなんてあるんですね。鉛より比重が重いので使いやすそうです。情報ありがとうございます。