日本海軍・水上艇母艦秋津洲 Op.451 制作開始
2018年8月15日
広い水面があれば何処でも地着水できる水上機はヘリコプターが本格化する前までは戦場において非常に有用な航空機でした。広い太平洋を戦場とする日本海軍はそんな水上機を遠方でメンテナンスしたり、補給したりするために移動基地としての水上機母艦を建造しました。そんななかで大型の水上機である水上艇をメンテナンスしたりするために作られたのがこの秋津洲(あきつしま)です。秋津洲は同型艦が作られなかったので、唯一無二の水上艇母艦となりました。
もともとは水上艇はウインチなどでスロープを引き上げるつもりだったらしいのですが、それが無理だったらしく、そのため艦尾に水上艇をつり上げる巨大なクレーンが設置されました。箱絵を見てもらうと、後に描かれている普通の水上艇母艦のクレーンと比べていかに巨大かがわかると思います。
秋津洲に揚げられた水上艇はメンテナンスが目的で、この状態での航行は想定されていませんでした。ですから秋津洲は飛行艇の運搬は目的ではなかったってことです。
ちなみに、秋津洲とは日本国の別称だそうです。このような特殊な艦になんとも壮大な名前をつけたものですね。なんかカッコイイです。
キットはアオシマの1/700で、昨年発売になったものです。同時発売のエッチングパーツセットも購入しました。ずいぶんいろいろと入っていて細かそうですが、クレーンの腕がエッチングパーツ化されていないのはちょっと残念です。又、複雑な迷彩塗装もデカールが入っています。ただこちらも船体の部分はいいのですが、艦橋とかゴチャゴチャした部分は塗装の方がいいかもしれませんね。デカールと同じ色が作れるかどうか悩み所です。
ではさっそく製作にはいりましょう。詳しくはつづきをどうぞ…
甲板の組み立て
甲板はリノリウム部分以外はエッチングパーツで置き換えます。そのためプラパーツにあるモールドを削り取らないといけません。これがなかなか大変です。
削り取った部分にエッチングパーツを重ねて貼り付けて組みたてます。滑り止めは多少は繊細になったのですが、実はこれでも1/700ではオーバースケールですよね。錨のチェーンなんかはプラパーツの時の方が良かったような・・・(;^ω^)
後部甲板も貼り替えて組みたてました。中央の飛行艇を乗せるターンテーブルの台座が少し向きがオカシイのですが、たぶんあんまり見えなくなるので気にしないで行きます。
船体のヒケ
この位置は大抵のキットでヒケています。ペーパーで削るだけでなんとかなり場合もありますが、今回は少しだけパテで埋める必要がありました。無塗装の状態ではあまり目立たないのですが、塗ると結構目立つんですよね。
甲板の取り付け
組み立てた甲板を船体に接着しました。艦橋が乗る中央のリノリウム張りの甲板はまだ塗装がすんでいないので乗せてあるだけです。これを中心にして位置を決めないと艦首の甲板の位置が決まりませんからね。ここのすりあわせは重要です。
長さわずか16cmしかない比較的小型の艦です。ですが、パーツ数も多く非常に密度感の高いキットです。うまく作れるかどうかあまり自信がありませんが、楽しんで進めていきたいと思います。
(全作品完成まで あと123)
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