3号突撃砲G後期型 その26 主砲の組み立て
2023年5月21日

本来なら無線機の配線をして、戦闘室内部を仕上げるのですが、資料を探すのに諦めが付かずに、先に主砲を組み立てながら、無線機の資料を探すことにしました。そしたらその作戦は大当たりで、読者のtomboy07さんから貴重な写真を送っていただけました。ほんと、いつもいつもありがとうございます。決してそれをあてにして作業を中断していたわけじゃないですよ(;^_^A
主砲の組み立てもワナだらけで、なかなかスペクタクルな作業でした。もう慣れましたけどね。ただ今後は、ボーダーはちょっと遠慮したいですね。
詳しくはつづきをどうぞ…
パーツがあるはずなのに…

はいはい、いきなり来ましたよ。このJ22パーツなのですが、写真では箱の上には蓋があり、4隅がボルトで止まっているようなモールドに見えます。ところが実際のパーツは蓋のパーツを付けるためのダボ穴が大きく開いているだけで、蓋のパーツは見当たりません。説明書に書かれていないのですが、そんなことはボーダーの常識なので、ランナーを探すのですが、見つかりません。仕方が無いので、プラ板と伸ばしランナーで自作しました。
パーツの形が違う

次はこちらです。赤く塗られたパーツは下がJ7、上がJ6です。また反対側はJ4とJ5なのですが、このどれもが説明書の赤く塗られた部分とパーツの形が違います。実際には私がペンで塗った部分もJ4〜7に含まれています。最初、どう貼り付けて良いのやら困惑しましたが、説明書がでたらめだと気づいたので、事なきを得ました。ホント、バカやろ〜と叫びたいです。
無事組み立て完了

なんだかんだで無事主砲の組み立てが完了しました。同軸機関銃は塗装後に取り付けるので、まだ未接着です。また照準器も後から作ります。

主砲のパーツは塗装の事を考えて、まだバラバラになります。特に砲尾と駐退復座機のケースなどは色が大きく異なるので、別で塗るほうが楽ちんです。
揺架の組み立て

揺架を組み立てます。本当は揺架は塗装後に組み立てたかったのですが、キッチリと組み立てるには、先に砲耳を挟んで砲架にしっかりと固定してやらないとダメっぽいので、組み立ててしまいました。塗り分けは…後から考えます(+_+)\バキッ!
ここでも説明書の間違いがあります。これはパーツの形を見ればすぐわかるのでたいした問題では無いのですが、間違っているので正誤表が付いてきたというのは最初に記事に書きましたが、その正誤表が間違っています。J29がJ27の間違いと正誤表には書かれていますが、実際にはJ29は正解で、J26がJ27に直さなければいけません。もうほんと、ため息が出ます。

戦闘室に載せてみました。揺架の腕の部分のサイズがギリギリで、入れるのに苦労しました。やはり仮り組みでは難しかったですね。揺架は組み立てちゃって正解です。
砲尾の取り付け

砲尾というか、砲の後ろ側のカバーの部分を先に取り付けます。ここは揺架と同じ色なので付けちゃっても大丈夫です。青色で塗ってある部分は砲を俯仰させるための歯車で、青色同士がぴったりとかみ合います。そのため、後から差し込むことが出来ません。そこで写真の様に、お尻を大きく持ち上げてから接着し、その後赤矢印の方に下ろしてかみ合わせます。ビックリするくらいピッタリです。パーツの設計は完璧なんですけどね…

砲の後ろ側が付いた状態で、戦闘室に入れてみました。ほとんどクリアランス無く、ギリギリの寸法です。説明書では車体を全部くみ終わってから、天井から砲を入れるように指示されていますが、絶対に無理そうです。砲は戦闘室と一緒に入れて、砲を先に固定してから、戦闘室を固定することになりそうです。
ザウコフとマズルブレーキ

この際なので、ザウコフとマズルブレーキも組み立てておきます。ザウコフというのは戦車砲の付け根にある鋳物のパーツで、豚の頭という意味らしいです。豚の頭ってこんなのかな〜?
ザイコフは鋳物なので、表面はザラザラに成形されています。でもキットのパーツの裏側はツルツルです。これはちょっと寂しいので、裏側も溶きパテを塗って筆で叩き、ザラザラにしました。乾いたら、ペーパーで軽くこすって少しならします。

さてこれで主砲の組み立ては完了です。写真には写ってませんが、砲手の座席や照準器、同軸機銃も組み立て済みです。

車体に乗せてみました。戦闘室の中が狭いのなんのって。ここに3人も入るのでしょうか。かなり心配になってきました。でもカッコイイですね。このぎっしり感がたまりません。
それにしても説明書がボロボロなのはいただけませんね。昔の東欧のキットの様に、見るからに説明書が分かりにくいならいざ知らず、全ページカラー印刷で非常に見やすく作られているのに、この有様です。キットの善し悪しは見た目に騙されちゃいけませんね。
(全作品完成まで あと116)
関連するコンテンツ
作品No.489の記事一覧
- ドイツ・3号突撃砲G後期型 1/35 ボーダー Op.489 制作開始 (2023年4月8日)
- 3号突撃砲G後期型 その2 車輪とサスペンションの組み立て (2023年4月9日)
- 3号突撃砲G後期型 その3 シャーシの箱組み (2023年4月10日)
- 3号突撃砲G後期型 その4 シャーシ細部の組み立て (2023年4月11日)
- 3号突撃砲G後期型 その5 シャーシ内部をざっくり塗り分け (2023年4月13日)
- 3号突撃砲G後期型 その6 シャーシ内部の塗装 (2023年4月16日)
- 3号突撃砲G後期型 その7 変速機の組み立て (2023年4月18日)
- 3号突撃砲G後期型 その8 エンジンの組み立て (2023年4月19日)
- 3号突撃砲G後期型 その9 エンジンと変速機の塗装 (2023年4月20日)
- 3号突撃砲G後期型 その10 運転席周りの制作 (2023年4月22日)
- 3号突撃砲G後期型 その11 戦闘室の床 (2023年4月23日)
- 3号突撃砲G後期型 その12 運転手フィギュアの組み立て (2023年4月24日)
- 3号突撃砲G後期型 その13 運転手フィギュアの塗装 (2023年4月26日)
- 3号突撃砲G後期型 その14 戦闘室装備品の組み立て (2023年4月29日)
- 3号突撃砲G後期型 その15 戦闘室のウエザリングと運転手フィギュアの追加工作 (2023年4月30日)
- 3号突撃砲G後期型 その16 戦闘室装備品の塗装と取り付け (2023年5月2日)
- 3号突撃砲G後期型 その17 燃料タンク、冷却水パイプなどの組み立て (2023年5月6日)
- 3号突撃砲G後期型 その18 燃料タンクと冷却水パイプの塗装と組付け (2023年5月7日)
- 3号突撃砲G後期型 その19 冷却ファンの制作 (2023年5月8日)
- 3号突撃砲G後期型 その20 エンジンの搭載 (2023年5月9日)
- 3号突撃砲G後期型 その21 機関室内部が完成 (2023年5月11日)
- 3号突撃砲G後期型 その22 運転席天板内側 (2023年5月12日)
- 3号突撃砲G後期型 その23 戦闘室の箱組み (2023年5月14日)
- 3号突撃砲G後期型 その24 戦闘室内部パーツの組み立て (2023年5月16日)
- 3号突撃砲G後期型 その25 戦闘室内パーツの塗装と取り付け (2023年5月17日)
- 3号突撃砲G後期型 その26 主砲の組み立て (2023年5月21日)
- 3号突撃砲G後期型 その27 主砲の塗装 (2023年5月23日)
- 3号突撃砲G後期型 その28 フェンダーとエンジンデッキの取り付け (2023年5月25日)
- 3号突撃砲G後期型 その29 戦闘室の取り付け (2023年5月27日)
- 3号突撃砲G後期型 その30 フィギュアの組み立て (2023年5月28日)
- 3号突撃砲G後期型 その31 戦闘室の天板・ハッチ裏の制作 (2023年5月29日)
- 3号突撃砲G後期型 その32 車体細部の組み立て (2023年5月31日)
- 3号突撃砲G後期型 その33 シュルツェンと荷物台の組み立て (2023年6月1日)
- 3号突撃砲G後期型 その34 塗装 (2023年6月4日)
- 3号突撃砲G後期型 その35 デカール貼りと車輪の迷彩 (2023年6月5日)
- 3号突撃砲G後期型 その36 OVMなどの塗り分け (2023年6月7日)
- 3号突撃砲G後期型 その37 履帯の組み立て (2023年6月12日)
- 3号突撃砲G後期型 その38 フィギュアの塗装 (2023年6月20日)
- 3号突撃砲G後期型 その39 スミ入れ (2023年7月3日)
- 3号突撃砲G後期型 その40 シュルツェンとOVMの仕上げ (2023年7月4日)
- 3号突撃砲G後期型 その41 車体下部の汚し(1) (2024年4月12日)
- 3号突撃砲G後期型 その42 車体下部の汚し(2) (2024年4月13日)
- 3号突撃砲G後期型 その43 履帯の汚しと組付け (2024年4月16日)
- 3号突撃砲G後期型 その44 車体上部の汚し (2024年4月21日)
- 3号突撃砲G後期型 その45 シュルツェンの汚し (2024年4月22日)
- 3号突撃砲G後期型 その46 荷物の組み立てと塗装 (2024年4月25日)
- 3号突撃砲G後期型 その47 荷物の仕上げ (2024年5月2日)
- ドイツ・3号突撃砲G後期型 その48 荷物の積み込み、完成! (2024年5月9日)
今日は根性さん。
楽しんで最高のキット(?)を製作していますね。
さすが根性さん!
私の方は車体組み立てはほぼ終了しているのですが、根性さんの記事を参考に追加工作の予定です。
この後まだまだトラップが有りますので頑張って
下さいね~。
まだまだトラップがあるんですね。しばらく謎解きを楽しませてもらいます(笑)
モデラーはドMじゃないと務まりませんね(;^ω^)
根生さん
今晩は。
Ⅲ突の砲搭載は、ドラゴンも結構面倒だった記憶があります。
製作のお役には立たないかと思いますが、実車の搭載状況の写真です。
https://i.imgur.com/MjUTDrg.jpg
砲尾のガードの半分くらいを外して搭載するようです。
プラモでは出来ませんので、根生さんのようにしないとダメでしょうね。
tomboy07さん、こんにちは。資料ありがとうございます。
実車ではガードを取り外して入れてるんですね。これで納得です。
斜めになっている前面の装甲版にそって砲を入れるためには、少し後から滑り込ませる必要があるのですが、ガードアルト後に下げられません。そこで知恵の輪みたいにトリッキーな方法で回り込ますのですが、これを実際の大きな大砲でやっていたとは・・・と思ったのですが、それは無理ですね。
たしかにドラゴンの3突の時も毎回苦労して入れててました。過去の記事を見てみたら、戦闘室上部に先に主砲を入れて、戦闘室と主砲は一緒に車体に取り付けていたみたいです・・・って、自分で作っておいてすっかり忘れています。ドラゴンの3突って4つも作ってるのにね(+_+)\バキッ!