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3号突撃砲G後期型 その34 塗装

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : ボーダー Post : 489-34

迷彩塗装

いよいよ塗装です。もともとはサフ吹きと基本塗装までするつもりだったのですが、あまりの天気の良さと、時間があったことの好条件が重なり、迷彩塗装まですませてしまいました。

詳しくはつづきをどうぞ…

サフ吹き

サフ吹き

塗装の最初はサフ吹きです。でもその前に、金属パーツがあるので、メタルプライマーは忘れずに塗っておきます。サーフェイサーはいつもの自家製チャコールグレーサフです。これが下地の色になります。ゴチャゴチャとしていて塗料の届きにくいところもあるので、奥の方はしっかりと塗っておきます。インテリアに塗料が漏れないか少し心配ですが、まぁ、なんとかなるでしょう。

シュルツェンのサフ吹き

シュルツェンにもサフを吹きます。手で持って吹いたので、指先まっ黒です(;^ω^)

車輪などのサフ吹き

車輪やその他のパーツもサフを吹きます。ついでにフィギュアも塗っておきました。

基本塗装(暗色)

基本塗装(暗色)

屋外におかれる戦車は、強い直射日光を浴びて、濃い影ができます。一方室内におかれるプラモの戦車は、壁などからの反射光もあって、強い影はできません。そこでよりリアルにするために、私は塗装で影を再現します。光があまり当たらないと思われる箇所は、基本のダークイエローに影色(チャコールグレーのサフ)を少し混ぜた暗色で塗ります。

少し薄めに溶いて発色を抑え、ふわふわと塗っていきます。下地の影色が少し透けるくらいです。パーツの陰影が増し、立体感が出てきます。暗色で塗るのは車体のほぼ下半分です。垂直の面も暗色で塗りますから、半分以上は暗色ですね。

基本色と明色

基本塗装 基本色と明色

残った部分にダークイエローを塗ります。こちらも少し薄めに溶いて発色を抑え、下地がほんのり透けるくらいふわふわと塗ります。

戦闘室の天板とか主砲の上の端、エンジンデッキの平らな部分など、光がより強く当たる水平な面には、基本色に白を混ぜた明色を軽く吹きます。あんまり写真では分からないかも知れませんが、ぱっと見て分かるくらいならやり過ぎです。だって本当は同じ色なんですからね。

私は単一平面にグラデーションをかけるカラーモジュレーションはしません。それをすると平面が曲がって見えるからです。平面はカッチリと平面に見えないと嫌です。特に平面の組合せの多いドイツ戦車では、カッチリとした面の表現がかっこよさだと思うんですけどね。もちろん、平面じゃない、主砲とかザウコフはグラデーションになってますよ。

車輪の塗装

転輪のゴム部分の塗装

まずは転輪のゴム部分を先に塗っておきます。サフの色と近いので、マスキングとかせずに、そのままタイヤブラックを塗っています。

製図用テンプレートでマスキング

転輪の車体色部分を塗り分けます。製図用のテンプレートを使ってマスキングします。このテンプレート、中学生の時に使っていた物なので、もう半世紀も前のものです。物持ちいいでしょ。

転輪の塗装

転輪は裏側は暗色で、表側は基本色で塗っています。ただし、塗膜は車体よりも薄く、下地の空け具合は大きくなっているので、車体よりは暗い色に見えます。そしてボルトなどはクッキリと見えています。

予備転輪の塗装

予備転輪はエンジンデッキの水平面におかれているので、光が強く当たります。そこで明色をわりと濃く塗っています。マスキングに使ったテンプレートがずれて、かなりはみ出てしまいました。ここは目立つので後で直しておきます。

起動輪と誘導輪の塗装

その他の車輪も塗装します。起動輪は裏側が暗色、表側は基本色で、転輪と同じです。誘導輪は全体に暗色で、表側の中央部分だけ基本色を重ねています。写真には写っていませんが、上部転輪も暗色で塗装しています。

迷彩塗装

迷彩塗装 ブラウン

調子に乗って迷彩塗装まで進めました。塗装図の後から2つめにしました。3色迷彩で塗装図にシュルツェンが描かれているのがこれだけだったので、これにしました。

一色目はブラウンです。ガイアカラーのレッドブラウンを基本色のダークイエローで割ってなじみやすくして使います。G後期型なので大戦後半らしく、もう少し濃い色でも良かったかもしれませんね。そういう意味じゃ、ダークイエローももう少し白っぽくしたほうが…って、今さらなので直しません。

3色迷彩 グリーン

迷彩の2色目はオリーブグリーンです。こちらもガイアカラーのオリーブグリーンを基本色のダークイエローで割って、なじみやすくしています。

シュルツェンの迷彩塗装

シュルツェンの迷彩塗装

シュルツェンも同様に迷彩塗装をします。シュルツェンは割り箸に両面テープで固定して塗ります。車体に引っかけて塗るのは無理で、エアブラシの風圧で吹き飛ばされてしまいます。

最初にブラウンを塗りかけたのですが、塗装図を良く見ると、どうやら先にグリーンを塗ってから、ブラウンを重ねたような感じがします。そこで塗料を詰め替えて、先にグリーンを塗りました。

シュルツェンの迷彩塗装

2色目のブラウンを重ねます。ドイツ軍の戦車は、現場で乗員が自分たちで迷彩塗装をしたので、それぞれ異なる模様が描かれていたそうです。それにしてもこの戦車を塗った兵士はちょっと個性的ですね。そっくりマネするのは大変なので、それらしく塗ってます。

ブラウンの一部には、ダークイエローの点々が描かれています。刷毛で無造作に描かれたような模様なので、筆で適当に点々を入れました。

クリアコート

クリアコート

迷彩塗装ができたので、クリアコートをします。迷彩塗装は一つ前の写真でも分かるように、ツヤムラが出来ています。このツヤを統一するために、一度全体をテカテカのツヤ有りにします。またデカールを貼る場合も、表面がツヤツヤだと、シルバリングを起こさないので、一石二鳥です。このまま塗料をしっかりと乾かしてからデカールを貼りましょう。

説明書の塗装図

塗装図を見ていて気づいたのですが、この車輌、なんと車輪にも迷彩塗装があります。ドイツ軍では基本的に回転する車輪には迷彩塗装はしません。クルクルと模様が回ると、かえって目立つからです。ですからどうしても迷彩したい場合は、車輪1枚ごとに色を変えていました。

ところがこの車輌では車輪に迷彩しています。おそらく、作戦の大部分が茂みなどに隠れて待ち伏せする戦法をとっていたのではないでしょうか。じっと隠れているのなら、車輪も迷彩塗装した方が良いですからね。背の低い3号突撃砲は、突撃するよりも、待ち伏せして隠れて攻撃するのがむいているのかもですね。3号待伏砲です。今日はここまでですが、次回は車輪の迷彩塗装もすることにします。

(全作品完成まで あと116)

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